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生霊デトックス

金曜の夕方、何しろ尋常じゃない震えに襲われ、膝はブルブル、顎はガクガク、歯はカチカチ。葛根湯を飲もうとしても、瓶を持つ手がプルプル揺れて口に当てられない。

「の~ め~ な~ い~ よ~ ぉぉぉぉぉ」

喋ると舌を噛みそうになる。
全身で震えながら、それを自分で笑ってるものだから、はじめはふざけていると思われたらしい。
「ス~ ト~ ロ~ぉぉぉぉぉ」
を取ってもらって、何とか葛根湯を飲み干し、毛布と布団にもぐり込んだ。が、震えが止まらない。むしろ、激しくなってくる。
だんだん可笑しいのを通り越して怖くなってきた。

ひょっとして生霊か何かにやられてる?
尋常じゃないときは、尋常じゃないことを普通に思うものです。
まさか、とは思いつつ、生霊払いになるかと
「ハッ! ガッ!」
と、脅しをかけてみた。
これを4~5回やったら、一瞬ぴたっと震えが止まったから不思議。
でも数秒後には、またカタカタ震えが始まり、弱った体に生霊返しを続ける気力も失せて、とろとろと眠ってしまった。

「何の罰が当たったんだろうねえ、かわいそうにねえ」
そんなことを言われながら、烏骨鶏の卵おじやを作ってもらう。
鶏肉と葱と大根のスープに、フルーツのロールケーキもいただき、親切な看護のおかげで生霊と熱は去ったみたいだ。たくさん水分を摂って汗をかいたのがデトックスになったのか、肌がスベスベしているではないか!

生霊といえば、一人暮らしを始めて間もない頃、電話をかけてきた母親が開口一番、
「昨日、来たでしょ!」
その声が妙に弾んでいて、「わたしは見た!」って口調。
こっそり様子うかがいに行ったならともかく、こっそり行く必要もなく、実際、絶対に行っていないのに、
「いたもの」
と主張する。

「いつ?」
「夜中」
「は?」
「足元に座ってた」

いくら弾んだ声で言われても、気味が悪い。

「寝てるときに来るのは止めてよ」

そう言われても、こっちも寝ていたはずだし、だいいち生霊には意識がありませんから。

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