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いつ頃だったか、十代の終わりか二十歳くらいだったか。
ふっと、
「人生は、自分に還る道なんだ」と思った。
まだ、「精神世界」という言葉も、「スピリチュアル」も知らなかった(なかった)頃。
人は、生まれて、子どもからオトナになる過程で、
常識や既成概念、やり方を、
教えられて身に付けたようになるけれど、
いったんオトナになったら、
今度は、着ぐるみみたいになった考えややり方を脱いだり捨てたりして、
自分になる。
それが、人生か。
ふっと、そう思った瞬間があった。
そう思ったところで、実際には、着々と自分に還る道をたどったわけではないし、
そのことを意識して日々を過ごせたのでもなく、
無駄が多くて、気が遠くなってしまう。
だって、「自分に還る」の「自分」すら漠然とで、
ただ、内なる奥のほうでは、
その「自分」は、魂に由来した、いわゆる本来の自分だろう、
ということは、言葉にできなくても分かる感覚はあった。
散々の無駄も含めて、「自分に還る道」と思うこの頃。
◆ io日誌 <10月28日>
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