不思議探索隊、紙芝居へゆく

2週続けて、土曜日は浅草へ。
メンバーも先週同様、あさい編集長とライターのクマさん。

「ぶーさんのお店で、5時過ぎに!」
という大雑把な待ち合わせ。
ところが、どうやら脳内時間のセンスが似た者同士らしい。
6時開演の木馬亭『新・紙芝居創世記』に、慌てず騒がずゆるゆると間に合う時間に全員集合。
時計時間で縛らなくとも、何となくの感覚でタイミングよくいくものだ。
ぶーさんのお店(仏壇屋さん)には、先週も散策の途中で寄らせていただき、熱い日本茶をご馳走になった。
「暑い時の熱いお茶は、なんて美味しいのだろう!」
と感動したのだが、お茶の入れ方を心得ている方が出してくれるから美味しいのだ。
お茶に味をしめたかのような待ち合わせに、今回はどら焼きまでご馳走になる。
おかげで、木馬亭の終演までに飢餓状態を起こすのではないかという不安が解消された。
 
 ぶーさん、命が助かりました

胸中、密かに手を合わせ、木馬亭に向かう3人。
一歩間違えばタカリと敬遠されても仕方のない我々は、この日、ぶーさんにより「不思議探索隊」と命名された。
ゆるゆる歩き回ってばかりで、何か事件を追っているわけでも解決を見るわけでも、人助けするのでもないのだが、いつかは「探索隊」らしい活躍をする日が来るのだろうか。謎である。

浅草は、“下町七夕祭り”の真っ最中。
そうでなくても浅草寺へ向かう仲見世は人出でスムーズに歩けないので、一本横の裏見世道を行く。
浅草寺境内から五重塔通りに入ると、大衆小劇場の匂いがプンプンする木馬亭があった。

20070709a


浴衣を着た10歳くらいの女の子が受付をお手伝い。入場券を切ってくれた。
通常100人も入れば満席かと思われる場内は、満員御礼の勢いで席が埋まっていく。
それでもって、「紙芝居」なのに子供がいない。大人ばっかり。
「紙芝居」は今や、大人の懐古的文化にランクアップしたようだ。

そもそも紙芝居の源流は、大人が楽しむ「のぞきからくり」や「写し絵」であったのだ。
それを教えてくれるのが、演目の第一部。
のぞきからくりの「八百屋お七」に、江戸写し絵の「滑稽だるま夜話」。
江戸時代の伝統的大道芸に続いて、昭和の紙芝居「黄金バット」が登場する。

黄金バットさんは、日本の頭脳である何とか博士と、そのお嬢さんを助けにやって来る。
助けられたお嬢さんが、
「黄金バットさん、いつもありがとう。いろいろお世話になります」
と御礼を述べるあたりは、ご近所づきあいのノリだ。

「紙芝居のおじさん(森下氏)」は、喉頭ガンで声帯を失い、かつての口演の録音テープに合わせて口パクで語り聞かせてくれる。
この録音テープが可哀そうなくらい雑音めいていて、ここは誰か、デジタルな技でクリーンな音にしてあげてほしいものだ。

さて、いよいよ第二部。
知り合いの講談師・神田陽司さんの口演で上演される「蛇蝎姫と慚愧丸」だ。
昨年、仙台で上演すると聞いて、東京でもやってほしいと思っていた話題の長編紙芝居。
紙芝居特有の妖異っ気たっぷりの原画は、300枚だか330枚だとか。
めくるだけでも大変だあ。

「空想科学絵巻」とか銘打っていたけれど、じつにスピリッチュアルなお話。
スピリッチュアリズムが絡む因果に科学的根拠を持たせると、奇想天外な「空想科学」になってしまうのかもしれない、とふと思う。

シンセサイザーに琵琶に三味線、エレキギターの楽器生演奏をバックに、陽司さんが全開で語りまくる21世紀紙芝居。
陽司さんの講談口調が見事にはまり、「蛇蝎姫と慚愧丸」絵巻に命の火を吹き込んでいるかのようだった。

おそらく今回の上演では終わらそうな勢い。
機会があったらぜひご覧あれ!



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