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エピソードを重ねて

20110110a

とにかく若い頃はもやもやしていた。
いつ頃からだったのか思い返すと、中学受験を無事にやり終えて、着たかったセーラー服を着て望んだ中学に通い始めていたときには、すでにもやもやは始まっていたように思う。
そのもやもやは何だったのか?
それは、自分の人生がどこに繋がっているのか分からない、靄の中にいるようなもやもや感。
と、言えるのも今だからであって、もやもや感の頃にいるときは、自分がもやもやを抱えていることが分からなかった。

成人式を迎える、もう大人か、って頃になっても、わたしはもやもや感の中にいた。傍目にはきゃぴきゃぴした元気な人に映っていたかもしれないが、自分に前途洋々としたものは感じられなかったし、素敵な人生の青写真も浮かばなかったし、人生の道筋も見えてこないし……。
ただ、一応、大人と呼ばれる年齢になっただけの甲斐はあってか、自分の中にもやもや感があるのは感じていて、いい加減、自分はヤバイんじゃないかと思っていた。
何がヤバイと思ったか?
それは、自分の人生には大したことも起こらずに、つまらないまま終わってしまうのではないかという怖れ。
これも今になって言えることなのだけれど。

“今になって”。
今になって言えるのは、やっぱり自分の自分なりのエピソードを重ねてきたからに他ならない。
自分のエピソード、つまりは経験。

特筆できる大したことが起こらない踊り場な時期もある。
ところが、起こり得ないと思っていたことが起こるときもあり、何が急に芽を吹き出すか分からないのが人生の面白みかな。そう思えるようになったのは、成人の日をだいぶ過ぎてからのこと。

先輩風を吹かせて、若い人に言える柄ではないけれど、もし先がよく見えなくてもやもやしているのであれば、それはそれで人生のエピソード。
“みんな”という横並び意識ではない自分の気持ちと感覚を大事に、自分のエピソードを重ねていく。
自分の生を終えるところまで、えっちらおっちらでも、やっていきましょう。わたしも。

去年の成人の日にはこんなことを書いてます。

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