FC2ブログ

半妖ワールド

20100812a

2年ほど前だったろうか。取材で水木しげるさんにお会いしたライターさんの影響で、水木さんの本を読み耽った時期がある。中でも痛烈に残っているのが、「のんのんばあとオレ」と「総員玉砕せよ」だ。

「のんのんばあ…」は、胸の奥のほうで優しさの感情が刺激されて静かに泣けてくる作品。それが単にもの悲しさに終わるのでなく、もっとちゃんと生きなくちゃと思わせる。思ってもなかなかちゃんとしないのだけれど……、魂が揺さぶられて生への活力がリセットされるものがあった。
魂を揺さぶられるのは「総員玉砕…」も同様。
何しろ“玉砕”。死ぬしか生きる道が残されない。そんな状況に置かれる怖ろしさは、いくら想像しても感じきれない。それでも、生きる道にいられることを大事に思わずにはいられなくなる。
いずれも、テレビでやっていた「ゲゲゲ…」くらいしか知らなかった水木ワールドが、わたしにとって奥行きと深さを増す作品だった。

招待券をいただいて楽しみにしていた「ゲゲゲ展」。
10時の会場から盛況で、ブースの中はところどころ人溜まりができていた。
薄暗い照明の中で、妖怪のブロンズ像たちにじっと目を凝らしたり原画を見たりして、ふと周りを見ると、何と!皆、半分妖怪が入った顔に映る。半妖だ!
自分の顔は見られなかったけれど、たぶん、わたしも半妖がばれていたに違いない。

で、少し銀座を歩き、昼過ぎに帰ってきたら、妖怪ねむねむにやられてしまったらしい。
どうにもこうにも起きていられず爆睡。
眠りに落ちる前、何故だか水木さんの顔をしきりに思い浮かべようとしていた。でも、出てくるのは岡本太郎氏の目を剥いた顔。水木さんと岡本太郎氏は似てたっけ?
似てなくもない。

 

ioWEB
関連記事

トラックバック


プロフィール

 葉月いお

Author: 葉月いお
オフィシャル基地<io日和
―魚の庭― Photo綴り
極楽とんぼの「映画会」
メッセージ・お問い合わせ等は
↓メールフォームから
お願いします。

全記事◆タイトルリスト

最新記事

メールフォーム

メッセージ・お問い合わせ等は、こちらからどうぞ!

名前:
メール:
件名:
本文:

こちらのアドレスが受信拒否設定になっていると返信できません。
【メッセージをくださる方へ】
をお読みください。

カレンダー

11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月別アーカイブ

検索フォーム