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七歳児vs.黒い犬

一昨年だったか、ある霊能者の方に「女の子がついてますね」と言われた。

歳の頃は7つくらい。若草色の着物を着た子で、片手に草をふりふりしながら一緒にくっついて歩いているらしい。
霊能者さま曰く、その子はわたしの守護霊さまなのだと。

七歳児の守護霊さん。

合点がいった。
会社員を卒業してから、どんどん自然体化が進んできて、もともと子ども気質なところが奔放に増幅しちゃってる傾向ににあるようなのだ。と、自分の子どもっぽさを守護霊さんのせいにして納得している場合ではなかった。

「いいかげん、守護神さまと一体化しなくてはいけません。しっかりしてください」

お叱りめいた口調で霊能者さまに言われた。
見えないのでよく分からないけれど、どう考えたって守護霊さんより守護神さまのほうが、何か精神面のレベルが上っぽい。まあ、だから、つまり、ふわふわしてないで「しっかりなさいよ」と軽く渇を入れられたのだと解釈した。

わたしの守護神さまは、金の靴を履いておられるそうで、時空のすさまじい風を一身に受け前へ進もうとされているとのことだった。
それを聞いたときは、感激でウルっときた。
こんなふわふわした自分のために、守護神さまが頑張っておられるなんて、悪くて悪くて。申しわけない気持ちと感謝で胸がいっぱいになり、心を入れ替えて「しっかりしよう!」と思ったものだ。

ところが七歳児の守護霊さんもなかなか強力らしく、どうも自分の意識に自由度が増すと、守護するどころかわたし自身より前面に出てきている気がするのだ。
昨日みたいに、桜吹雪につい嬉しくなって「きゅぅぅぅ!」などと意味不明な声をあげてをしまうのは、きっと、七歳児の守護霊さんに同調しているからに違いない。と、また守護霊さんのせいにしたりして。

守護霊さんに“蓬ちゃん”と名づけたのもいけなかったかもしれない。夢枕獏先生の『陰陽師』の中で「この世で一番短い呪とは、名だ」と阿部清明が言っているではないか。面白がって、いや、親しみを込めて名づけた結果、守護霊・蓬ちゃんの在りようを押し出してしまった気がする。

そんな事情があって、最近は“蓬ちゃん”のことをあまり話題にしないようにしていた。「噂をすれば何とやら」と言うし。
それが一昨日、事務所にいらしたS氏が、何の話題からだったか、霊能者に観てもらった話をし始めたもので、つい、わたしも蓬ちゃんの話を披露してしまった。本当にわたしは“つい”が多い。これは守護霊さんのせいではない。

S氏には2~3度、お目にかかったことがある。いつも黒系のスーツを着ているイメージ。ときどき世直しみたいなことで乱暴な悪い奴らを殴って退治した武勇伝をいくつもお持ちで、でも普段は懐の深い、出版系経営者である。
そのS氏の守護霊さんは、真っ黒い犬、なのだそうだ。
その黒いお犬さまは、真っ赤な舌を出して笑っている、のだそうだ。
黒系のスーツといい、紳士な風貌のわりに乱暴な武勇伝といい、合点がいった。

七歳児 vs. 黒い犬。

一瞬、真っ黒なお犬さまが脳裏に映った。(気がした)
わたしの蓬ちゃんは怖がっていないだろうか?
ちょっぴり、いつも護ってくれているはずの存在を案じて、S氏の黒いお犬さまに拍手を二度打っておいた。
心配には及ばず、蓬ちゃんは黒いお犬さまが怖くも嫌でもないらしい感がした。そうして、黒いお犬さまを前に、明け方まで和やかな宴が続いた。

お開きになり、事務所を出て行くS氏の姿は軽快な足取りのボクサー犬みたいだった。S氏もときどき守護霊さんが前面に出てしまうのだろう。

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・1年前の今日の日記 「見納めの桜」
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