FC2ブログ

~ 二歳の記憶 ~ ちゃんと憶えていないと忘れてしまう。

20090901(20120901).jpg


 夢だ! 夢だ!

 さめろ! さめろ! さめろ!

 これは夢だ 夢だ

『千と千尋・・・』の台詞がぴったりくるほど、ショート・トリップから飛ぶように過ぎた7月。

 戻れ、戻れ、戻れ!

時間の進み具合が加速したのか、追いついていけない感覚がときおり襲ってきて、もっと丁寧に日々を過ごさないと何も残らず終わっていきそうな気がした。実際、そうだし。

私の記憶は2歳を過ぎたあたりから始まっている。
当時は、鮮明に、日常のいろいろを見ていて、憶えていく感覚があった。
その感覚は覚えているのだが、出来事の記憶はかなり斑になっている。
その中で、しっかり思ったことがある。
自分に言い聞かせるように、思った。

 ちゃんと憶えていないと忘れてしまう。

話す言葉は達者でなくとも、はっきり自分でそう思った。
それを思ったのは、(たぶん)初めてのおつかいのとき。
角のパン屋さんで食パンを買ってくるように母に言われて。

若い母は玄関の上がりくちに座っていた。
「はい、行っておいで。
 ここで待ってるから。」
そんな感じの母をじっと見つめて、私の中のカメラはシャッターを切った。
記憶に焼き付けようとしたのは憶えているのに、そのときの母の姿は、かなり薄らいでいる。

 ちゃんと憶えていないと忘れてしまう。

その言葉の意思が働いてか、一つひとつの出来事を記憶しようとしていた。
斑なりに、静止画だったり、短い動画だったりの場面や、思ったこと感じたことの記憶を持っている。

二歳の頃に思った言葉をオトナになって解釈すると、付け足しの言葉が必要になってくる。
憶えているには、

 もっと丁寧に……。

と、言葉が浮かんだ8月も飛ぶように過ぎた。

神宮の花火を観に行ったり温泉に行ったり、サングリアで盛り上がったり、楽しいことはいつものようにあった。
いつのまにか靖国の小さな森に響く蝉時雨は秋の虫の合唱に変わっている。

 もっと丁寧に生きないと……

先週から何度かとてつもなく静かな“とき”がやってくるようになった。
そうなってみると、自分の中がわさわさしていたのがよく分かる。
じつは“静かなとき”になるのを待っていたことも。

 丁寧に生きないと、ただ過ぎてしまう。

8月から9月の境界線を越えて。




io日和> <魚の庭> <ゼロ✦プラ


   

トラックバック


プロフィール

 葉月いお

Author: 葉月いお
オフィシャル基地<io日和
―魚の庭― Photo綴り
極楽とんぼの「映画会」
メッセージ・お問い合わせ等は
↓メールフォームから
お願いします。

全記事◆タイトルリスト

最新記事

メールフォーム

メッセージ・お問い合わせ等は、こちらからどうぞ!

名前:
メール:
件名:
本文:

こちらのアドレスが受信拒否設定になっていると返信できません。
【メッセージをくださる方へ】
をお読みください。

カレンダー

08 | 2020/09 | 10
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -

月別アーカイブ

検索フォーム