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花見

先週末から九段の“さくらまつり”が始まり、どの通りで騒いでいるのか、夜になると時おり雄叫びや素っ頓狂なバカ笑い声が聞こえてくる。
おそらく花見熱にやられているだけで、騒いでいる方たちそのものは怖い人ではなくフツウの人たちなのでしょう。
騒ぎを憎んで人を憎まず。
そう自分に言い聞かせる事務所の夜。

昨夜は有志8人で靖国の夜桜見物へ。
花冷えに耐えない者ばかりが集まり、参道の出店をウォークスルーでひと通り巡ったあと、15分で各自食べ物を調達に散り、大村益次郎さんの銅像前に集合することに。宴はあったかい事務所の地下室でやろうという計画。

桜はまだ五分咲きくらいの下、花見の客は寒さに身を縮ませながらも浮かれ顔でいるのと対照的に、出店の方たちの表情はどこか厳しく、生活がかかってる空気が伝わってくるようでシラフだとキツイ。

集まった8人は、ほとんどがきりぎりしゃん体質のライターだの編集者だの、気働きのいい芸能プロダクションマネージャーだの。このご時勢に景気のよい者は一人もおらず、それでも皆、愚痴癖もなく、独自工夫で不況の風に飄々と乗り切っている。心強い仲間たちだこと。
その中に、4月から失業者になる会社員くんが一人いて、彼が一番、経済的には恵まれてきたはずなのに、桜も上の空で凹んでいた様子。凹み癖の激しい人を上向きにするのは、じつに難儀で、桜の精も力及ばず。早く凹みから脱出するのを願うばかり。
他には、原因不明の奇病で両足切断に両手の指も失ってリハビリに励むお父さんを抱えている編集者くんもいたけれど、こちらは「お父さん、サイボーグになればいい」などと自分で言ってしまえるくらいなので、和やかに花見を楽しんでいた。凹んでる会社員くんには、彼の境遇など想像もついていないだろう。

食べ物調達を終え、あったかい地下室は、最終的に10人の宴会に。
お赤飯を炊いて持参してくれた方や、餃子の皮と具を持ち込みで焼いてくれた“お嬢”もいて、テーブルは桜に負けず華やか。
20090401a

さて、これから花見に出かける方で、出店に慣れていない場合の注意事項をいくつか。

・出店の食べ物は、白熱灯に照らすと魔法が消えてしまうものもあって、テイクアウトより、その場で食らいついたほうがよいのがフランクフルト。持ち帰ると怪しいオレンジ色の作り物に見えます。

・じゃがバター屋さんのバターは、好きなだけ取れることになっていますが、あれは家庭用マーガリンとは違うので、欲張って持ち帰ってもトーストには無理があります。

・靖国参道の九段下寄りに屋台を出している台湾ビーフンは、レンジでチンすれば翌朝でも美味しくいただけました。

・出店の方たちの厳しい表情は仕事中だから。気にせず、楽しんでください。

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・4年前の今日の日記 「ゴッホと母校と沈丁花 」
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