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お歌舞伎

20090305a

昨日は新橋演舞場にて、お歌舞伎「獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」を。
お弁当付きで、ありがたや、ありがたや。

開場前の演舞場周辺には、少女のようにはしゃいだ様子のおばさまたちが、道にもカフェにもいっぱい。みなさん心逸(はや)るせいか、おしゃべりが妙に早口で、会話の中身は聞き取れませんでしたが興奮気味なのが伝わってきます。

中学だったか高校だったか、学校行事で国立劇場に行って観たのは歌舞伎だったかしらぁ。
内容がよく分からなかったのだわ。
でも、昨日の舞台は楽しゅうございました。

歌舞伎と言っても、かなりサービス精神旺盛に傾(かぶ)ったスタイル。さすが、スーパー歌舞伎を創出した市川猿之助さんの演出で、何しろ、
・目で楽しい
・分かりやすい
・飽きさせない
の三拍子。
このサービス精神は、男が女性を楽しませる三大要素じゃないかと。
だから、おばさまたちが楽しくないわけないじゃない。
猿之助さんは、客層のほぼ8割から9割を占める女性、それも中高高年のおばさまたちを喜ばせるツボを押さえていらっしゃるのでしょう。
キレイな女形がいくらいても、根は男衆団の歌舞伎。ジャニーズの源流を見た気がいたしました。

そういえば、連れてこられてるふうの数少ないおじさまたちが、女性陣ほど楽しげに見えなかったのはそのせいか。
通路を隔てた隣のおじさまは、始まる前からお弁当を食べ、上演中は隣の奥さんの分も食べ、あとはふてくされた様子で缶ビールを飲んでいらっしゃいました。
でも、わたしらのお供のおじさんライターは、お行儀よく楽しげにしておりました。

化け猫、宙吊り(“宙乗り”と言うそうです)、大滝濁流(水二十トンを使っているそうです)、早替り(仕掛けが想像つくマジックが入ってます)、と楽しみどころ満載の舞台。
パンフレットにも、サイトのみどころにも書いてないですが、わたしがもっとも感心したのは、役者さんの宙返り。
とくに、山寺に棲みついた化け猫(市川右近さん)に操られる娘“おくら”は、新体操並みの動きをしなやかに見せます。
演じるは市川猿琉さん
女ものの着物姿だってぇのに、後ろに前に軽々と宙を回る。助走も勢いもつけずにです。
あの運動能力は、すごいだろー。ジャニーズより鍛えてるんじゃないだろか。

こういうのをまったく取り上げないのが、歌舞伎界の凄さ、厳しさかと。役どころの上、「できて当たり前」という姿勢。
女より女らしく振舞う女形に見る、きりりとした美しさも、男衆社会の芸の厳しさが育む強さのような気がいたします。その強さが包容力となって、女性客を虜にするに違いありません。

強がってる女ほど、ない、
女の中にはありそうでない、男衆の包容力。
歌舞伎の魅力は、そこかもしれない。

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