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サンタの仕業2006

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クリスマスには“サンタの仕業”と思わせる出来事がある。

今年も特別に欲しい物は思い浮かばないクリスマス。
それでも、わたしは予期せぬ出来事がやってくると信じていた。
それが何やら今年はバージョンアップしそうな気がしていた昨日のイヴのこと。
「ちょっと、イオさん、聞いてよ。
 世の中がクリスマス・イヴで浮かれまくっているときによ、ひとりで仕事してたら悲しくなってきちゃったわよ」

夕方近くに事務所にかかってきた電話。ボンジュール・サエねえさんからだ。
クリスマス・イヴにカラッと悲しいと言えるところが素敵。

数年前までパリにいて、今は東京で編集校正の仕事をしているねえさんは美人でお洒落な熟女。
「あたし、一生、女でいたいの!」
と本気で言ってのける生活臭のないマダムなのだ。

「だいじょうぶ。うちらも仕事してますから」
そう伝えると、
「本当?! うっふふ」
受話器から色っぽくも悪戯熟女らしい笑い声が響いた。

昨夜の予定は、事務所近くの靖国通り沿いにあるスーパーに食料を仕入れに行くことだけ。ターゲットは、頃合いよく半額シールが貼られるオードブルセットやピザ。そして何といっても目玉はクリスマスケーキ。
我々はこれをクリスマス・パトロールと呼んでいる。
天皇誕生日の夜に、スーパーの品揃えとケーキの視察を終え、出動予定はイヴの夕方6時過ぎくらいかと踏んでいた。

長電話はめったにしない性質なのだが、パトロールまでの時間があったので、ねえさんとの会話が続いた。
何の話からそうなったのか、2~3日前から胸に引っかかっていた小骨がポロリと抜け落ち、途端にわたしの涙腺が緩む。すると、ねえさんも受話器の向こうでグシュグシュし始め、昨年に亡くなったお母さんの話になり、二人で涙大会。
仕事を続けていたクマさんが「涙は心の煤(すす)払い」とか言いながら、ティッシュの箱を持ってきてくれた。

そこへ突然、現れたのはクマさんの息子タクくん。
彼の顔を見るやいなや、目に映るは「カフェ・ラ・ミルのモンブランデコレーションケーキ」の箱。それも何と!狙っていたスーパーの半額シールが貼られているではないか。
まだ6時前だというのにすでに半額!?
予期せぬ出来事は、今宵もちゃんと舞い降りてきていると確信する。

半額シール付きのケーキに端を発し、クマさんとタクくんが父子パトロールに出動。「オードブルセット」と「焼きたてピザ」を仕入れてきた。
ねえさんも、こちらの様子に心躍らせてしまったのか、
「あたし、シャワー浴びて、すぐにそっちに行くわ」
弾んだ声で電話を切った。

べつにシャワーせずに来てもいいと思うけど、パリ帰りのボンジュールねえさんは毎度シャワーしないと外出しないらしい。
7時過ぎ、黒のBMに乗ったねえさんが、冷蔵庫に入れっぱなしになっていたというシャブリを持って現れ、いよいよイヴの晩餐はサンタの橇(そり)が夜空へ駆け登るがごとく華やぐ。

◆クリスマスには魔法がかかる!

賛同を得られるかどうかはともかく、12月には“サンタの仕業”という魔法があることを力説するときの気分のいいことと言ったらない。
酔いにまかせて、昨夜も主張させていただいた。

はて、こんなクリスマス・イヴを過ごしたことが「サンタの仕業」=クリスマスの魔法の証になるのか?
魔法の証など伝えようとは思いませんよ。
ご機嫌な気分が静かに今も漂い続けていることだけが、魔法があった証なのだ。

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