ショウブの日

人間嫌いではないけれど、ひとりで放っておかれるのが好き。
お出掛けするのも嫌いじゃないが、あちこち行かないと気が済まないタイプではない。
ひとり遊びが得意です。
ニースあたりの隠れ処でのひとり遊びなら、もっと優雅に聞こえるのだろうけど、ヤクルトさんも宅配便のピンポン襲撃もなく、「電話料金が安くなるお知らせです」系の要らない電話も鳴らず、静かな休日続きの脳内気分は遠く離れたニース。

子どもと妻がいなくてよかった。
おとうさんは務まりそうにありませーん。
母親を見ていて、「あたしは、おかあさんにはならないな」と確信めいたことを思ったのは、小学校に上がるか上がらないかの頃。おかあさんにもなれませーん。
そんなわけで、「こどもの日」とは縁のない人生。
そこで、
「こどもの日」の代わりに「ショウブの日」。

4日の夜に、閉店間際のスーパーで作家の東郷さんとバッタリ遭遇。
東郷さんの手には、138円の菖蒲の束。
菖蒲湯にするのかと思ったら、鎧兜にお供えするのだそうで、水に挿しておくと部屋の消臭にもなるのだとか。

“薔薇の香りのミスト”をスプレーして喜んでいるくせに“消臭”に反応するのはおかしいが、時季ものだし、138円だし、真似して買ってしまう。
それをワインの空きボトル3本に小分けして挿したものを、入り口の壁際、地下室、いおろスペースに置いてみた。
はて、消臭効果は……、あるような無いような。
“薔薇のミスト”の香りが漂わなくなった気はする。なので、またミストをスプレーして。

菖蒲の効能を検索してみると、「災厄を払う薬草」と出てきた。
お、菖蒲の価値がちょろっとあがる。
「消臭」より「災厄」のほうが、有難味が高い。

ついでに菖蒲湯の効能も検索してみると、
・身体を温める作用
・入浴することで邪気を祓う
とある。

ほほお、
香りのアピール度が高いラベンダー湯や柚子湯に比べて、いまいちパッとしなかった菖蒲湯の株が数段あがった。
この陽気のいい時期に、身体を温めるのはどうでもよいけど、「邪気を祓う」という得たいの知れないところがいい。

昨夜の熱海湯さんは、期待どおりにお約束の菖蒲湯。
浴場のガラス戸を開けた瞬間、鼻から呼吸がスーッと通る。
菖蒲の束が5~6個、ぷかぷか浮く熱めの湯に浸って、ポケー。

 ピコン!

ひらめきました。
いおろカレンダーは今年から、5月5日は「ショウブの日」。

金曜の夜あたりから、一人でいるわけではないけれど、脳内ひとり遊びが許される環境になったのもあって、菖蒲湯帰りは“至福の満ち潮”が来た感じ。
夜風に思わず両手を広げて、タイタニック号の船首にいる気分。

今日は、昭和館の写真展「SHOWAの原風景」を観て、神楽坂まで散策。ニース気分も、じき終わりだわ。
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