桜に飽きたと言いつつ、桜の花びらが風に乗って飛んでいく姿は爽快。
枝にしがみつかない軽やかさ。
道を流れる桜風に、ときおり微かに桜餅の匂いがする。
すでに1月くらいから、桜の木の近くに寄ると漂っていた桜香をくんくんしながら靖国へ。
枝にしがみつかない軽やかさ。
道を流れる桜風に、ときおり微かに桜餅の匂いがする。
すでに1月くらいから、桜の木の近くに寄ると漂っていた桜香をくんくんしながら靖国へ。
花見も最後とばかりに、わらわらと人が集う境内。つい、人のいない方へ足が向いてしまう。石畳の参道を避けて、人ッ気のない小石の中をざくざく言わせて歩く。
人のいない方へ、人のいない方へ。
と斜め歩きをしていたら、危うく溝に落ちそうになった。
塀に沿った溝の中は、人目に触れない桜道。
舞い降りる場所を選ばず、花びらはどこであろうと持つ色でその場を彩る。

靖国の神池で、お茶会の手伝いを終えた元同僚のオムちゃんと久々の再会。桜風を浴びてふらりふらりと境内を歩く。
会社員時代に、
「女の子の気持ちがぜーんぜん分かってない」
と私に言ったオムちゃんだが、したたかなオンナの気持ちには疎いそうだ。
あら、ちょっと優位に立った気が……。
気がしただけで、私も疎くない自信はないので、上昇しかけた優位の風船を引っ張り下ろす。
お茶会の世界もいろいろあるらしい。
ゆっくり珈琲でもしようと皇居沿いの九段会館へ向かうと、何と、「屋上、さくらまつり」の看板が。
昨夜から高い所で花見がしたいと思っていたので、勇んでエレベーターに乗り込んだ。
10人ほどのグループと、2~3人連れの客が4組ほどいるだけの屋上。夕刻の風は爽やかに優しい。
気分よく風を浴びていると、グループ客の一人が持ち込んでいたギターを弾き始める。まさかと思っていたら2~3人が大声を張り上げて歌いだしたのには参った。
やめれ!
無言で命じると、じきにその騒ぎも終わり、ホットワインをいただきながら屋上に吹く風に酔う。
武道館の玉ねぎと同じくらいの高さにて。

<ioWEB>
・今日の<いおろろ1枚> 風を受け 「咲くら」
・<アルバム 彩の戯> 「桜風を浴びて」
人のいない方へ、人のいない方へ。
と斜め歩きをしていたら、危うく溝に落ちそうになった。
塀に沿った溝の中は、人目に触れない桜道。
舞い降りる場所を選ばず、花びらはどこであろうと持つ色でその場を彩る。

靖国の神池で、お茶会の手伝いを終えた元同僚のオムちゃんと久々の再会。桜風を浴びてふらりふらりと境内を歩く。
会社員時代に、
「女の子の気持ちがぜーんぜん分かってない」
と私に言ったオムちゃんだが、したたかなオンナの気持ちには疎いそうだ。
あら、ちょっと優位に立った気が……。
気がしただけで、私も疎くない自信はないので、上昇しかけた優位の風船を引っ張り下ろす。
お茶会の世界もいろいろあるらしい。
ゆっくり珈琲でもしようと皇居沿いの九段会館へ向かうと、何と、「屋上、さくらまつり」の看板が。
昨夜から高い所で花見がしたいと思っていたので、勇んでエレベーターに乗り込んだ。
10人ほどのグループと、2~3人連れの客が4組ほどいるだけの屋上。夕刻の風は爽やかに優しい。
気分よく風を浴びていると、グループ客の一人が持ち込んでいたギターを弾き始める。まさかと思っていたら2~3人が大声を張り上げて歌いだしたのには参った。
やめれ!
無言で命じると、じきにその騒ぎも終わり、ホットワインをいただきながら屋上に吹く風に酔う。
武道館の玉ねぎと同じくらいの高さにて。

<ioWEB>
・今日の<いおろろ1枚> 風を受け 「咲くら」
・<アルバム 彩の戯> 「桜風を浴びて」