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    夏の温泉〆

    できれば、毎日、温泉がいい。
    温泉は、パワフルなヒーリング。
    大地から湧き出る自然力に身体ごとどっぷり浸かれるのだから、パワーをいただけないわけがない。

    炎暑の夏休み気分が手伝って、今月は温泉回数が多かった。

     祖父母のお墓参りの帰りに寄った伊太和里の湯
    静岡県なので、「ちょっと行ってきます」というわけにはいかないが、お墓参りのついでに寄れる湯処を見つけたので、また機会をつくって行きたいところ。

    中庭もあり、館内の休憩場所がいろいろあるので、近隣の方々には活用度の高いスポットかもしれません。


     山梨県勝沼の葡萄の丘にある天空の湯
    アルカリ度の高いヌメヌメした感触のお湯が、蚊に刺されまくりで掻き毟った膝下をかなり治癒してくれました。
    夏休みの時期とあって、家族連れが多く、館内がどこも混雑気味だったのが残念。
    次回は完全平日を狙って、ゆったり過ごしたいところ。


     遠足気分で行ける、埼玉県小川町の花和楽の湯
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    こちらもアルカリ度の高いお湯で、虫刺され痕に効果あり。
    食事も美味しいし、渡り廊下のところどころにプライベートを保てる休憩場所があるので、ゆったり静かな時間を過ごせます。
    暖炉のあるバーで、一人でシエスタしているおじさんが羨ましいくらい気持ちよさげでした。


     いつものさやの湯
    都内板橋区にあるので、思い立ったらさくっと行けるお湯処。
    ここの薬草の蒸し風呂と寝湯を数回往復すると、心身ともに浄化できる気がします。


     便利過ぎてクセになるラクーア・スパ
    都心にあるだけあって、施設内備品が充実してます。
    入館料は割高だけど、都内から交通費をかけて温泉地へ行くことを考えると、時間と交通費込みでそれほどお高くない感覚。
    浴場は広々として清潔感は充分。
    シャンプー・コンディショナー類の質は高め。
    月に一度は行きたい場所になっています。

    でもって、帰りに喉が渇いたのでババへ寄ってしまうパターン。

    20100827m.jpg

    週末金曜の夕暮れどきに、贅沢な時間を堪能してしまった。
    気持ちいいことは、クセになる。



    io日和> <魚の庭> <ゼロ✦プラ



       

    残暑のころ

    美味しいいただきものは、さっさとお腹に納まって終わってしまう。
    美味しいもの好きを知ってもらっているおかげで、食べるいただきものが多い。
    喜ばしいことです。

    食は命、すなわち生命力。

    疲れたら、寝る。
    萎んだら(しぼんだら)、食べる。

    いただきものを、喜んでいただいて生きてます。

    🌟毎年この時期に、ライターのNくんから送られてくる梨。

    20100826a_20200826193535413.jpg

    千葉在住のNくんからいただくのは千葉産の梨。
    毎年、千葉県内の収穫場所を変えて送ってくれる。

    今年は、しろいの梨
    甘さとしゃきしゃき感がほどよく、どんどんいただいてます。
    美味しいピークを過ぎてしまうともったいないので。

    🌟こちらは軽井沢帰りのMちゃんからいただいた桃。

    20100826b(0822).jpg

    桃は傷みやすいし、当たり外れがある難かしい果物。
    自分用のお土産に持ち帰るのも勇気が要る。
    それを箱ごと買ってきてくれるとは!
    こちらも食べごろ。
    傷まないうちに、ちゃっちゃっといただいてます。

    梨も桃も、ふわ~っと光を放っているように見えるのは気のせい?

    ところで、桃の切り方ってどうすればよいのでしょう?
    とてもじゃないが、お客さんには出せない食べ方をしていて……。

    こんなふうには、いかない。



    io日和> <魚の庭> <ゼロ✦プラ



       

    暑くて熱い日

    20100815a

    この日は毎年、朝からヘリコプターの音が聞こえてくる。
    靖国さん周辺は警察官がところどころで警護する姿が目に付く。
    勇ましげな戦闘服に似た服装の人たちの姿も同じく目に付き、やたらにデジカメを出すのも気が引ける雰囲気になる。

    靖国通り沿いの南門は、本日は閉鎖。大鳥居から続く参道に面した神門からしか入れない。
    機動隊員が待機する警察車両、黒塗りに旗を掲げたボックスカーが通りのあちこちに停まっている。
    騒然とした空気に包まれる靖国。
    午前9時半、すでに慰霊の人たちが続々と集まってきていた。
    「靖国で会おう」と散っていった御霊たちも、続々とやってきているのだろうか。
    実際に目にしている人々に混じって見えない集団がいる。
    ざわつきの中、暑さに拍車をかける蝉時雨に耳を奪われ、そんな想像を掻き立てられる。

    20100815b

    暑くて熱い夏の日の正午。
    図書館へ向かう途中、皇居田安門のあたりで黙祷の合図が聞こえた。
    足を止め、黙祷。

    午後の1時を過ぎた帰り道、靖国通りの歩道は慰霊の式典を終えた人たちで賑やかになる。
    朝から漂っていた緊張感を含んだ騒然さは緩んだ様子。警護の撤収作業が始まりかけていた。

    夕方6時過ぎ、歩道に立っていた警察官たちの姿はない。
    年に一度の暑くて熱い夏の日が暮れていく。

    慰霊は逝った人たちのためだけじゃない。
    生を受け継いでいく者たちが、記憶に留めていくためでもあるのだ。

    ioWEB

    半妖ワールド

    20100812a

    2年ほど前だったろうか。取材で水木しげるさんにお会いしたライターさんの影響で、水木さんの本を読み耽った時期がある。中でも痛烈に残っているのが、「のんのんばあとオレ」と「総員玉砕せよ」だ。

    「のんのんばあ…」は、胸の奥のほうで優しさの感情が刺激されて静かに泣けてくる作品。それが単にもの悲しさに終わるのでなく、もっとちゃんと生きなくちゃと思わせる。思ってもなかなかちゃんとしないのだけれど……、魂が揺さぶられて生への活力がリセットされるものがあった。
    魂を揺さぶられるのは「総員玉砕…」も同様。
    何しろ“玉砕”。死ぬしか生きる道が残されない。そんな状況に置かれる怖ろしさは、いくら想像しても感じきれない。それでも、生きる道にいられることを大事に思わずにはいられなくなる。
    いずれも、テレビでやっていた「ゲゲゲ…」くらいしか知らなかった水木ワールドが、わたしにとって奥行きと深さを増す作品だった。

    招待券をいただいて楽しみにしていた「ゲゲゲ展」。
    10時の会場から盛況で、ブースの中はところどころ人溜まりができていた。
    薄暗い照明の中で、妖怪のブロンズ像たちにじっと目を凝らしたり原画を見たりして、ふと周りを見ると、何と!皆、半分妖怪が入った顔に映る。半妖だ!
    自分の顔は見られなかったけれど、たぶん、わたしも半妖がばれていたに違いない。

    で、少し銀座を歩き、昼過ぎに帰ってきたら、妖怪ねむねむにやられてしまったらしい。
    どうにもこうにも起きていられず爆睡。
    眠りに落ちる前、何故だか水木さんの顔をしきりに思い浮かべようとしていた。でも、出てくるのは岡本太郎氏の目を剥いた顔。水木さんと岡本太郎氏は似てたっけ?
    似てなくもない。

     

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    歓迎のサイン

    ― 「死にかけると早いのよ」から続く ―

    「おまけしとくわね」
    いくらおまけしてもらったのかよく分からなかったが、きっとよくしてくれたのだろう。
    一つ900円の花束を二つ抱え、機嫌のよいおばあちゃんにお礼を言って花屋を出た。

    今の時代、ネットのおかげで、どこでもあらかじめ地図で確認できるのはありがたい。
    知らない場所でも目的地への嗅覚は利くほうだけど、暑い中、無駄に道に迷ったりはしたくない。プリントしてきた地図を頼りに、埼玉あたりの住宅街と大差ない町並みをきょろきょろしながらお寺さんに向かった。
    デジカメもありがたいやね。
    20数年前に戻って、記憶の欠片にあるものをあちこち撮ることができたらなあ、なんて思う。

    はじめて独りで来たときは、お寺までは辿り着いたもののお墓の位置がうろ覚えもいいとこで、墓石の群れを見渡して途方に暮れた。それで、「おじいちゃーん、おばあちゃーん」と心の内で叫んでみた。
    不思議なもので、そしたら一つだけ、呼んでるみたいに目に付く墓石が見えたのだ。駆け寄ってみたら、どんぴしゃり。それがじいちゃんとばあちゃんのお墓だった。あのときも、お盆前の炎天下で、汗だくだったのを憶えている。

    いた、いた。
    20100805f

    久しぶり過ぎて少し不安だったけど、行けばきっと呼んでくれると思っていた。
    20100805g

    墓石に掛ける水はどんどん乾いていく。
    髪をつたって汗が背中や肩にポタポタ落ちる。
    墓前のお花を取り替え、用意していった線香の束にライターで火を点け始めたときだった。

    パシッ!

    お墓の左っ側の空中で、あり得ない音がした。
    形にならない透明なものがパッと視界に浮かび、妙な破裂音とともに、昼間の打ち上げ花火に似た白っぽい痕を残して消えたのだ。

    あまりに暑いと、変なことが起きても驚きのセンサーが鈍るらしい。
    動じることもなく、2~3秒してから、線香に火を点けるのに集中しているお供に訊いた。
    そう、今回のにわか参りには、長々と電車に乗りたかったのか、田舎の温泉に惹かれたのか、粋狂なお供がいたのである。

    「今さあ、パシッって音がしたでしょ?」
    「いんや」

    線香が湿気っているのか、親切なお供は火点けに手間取っているようだ。

    「パシって、けっこうおっきい音がしたの、聞こえなかった?」
    「いんや」

    どうやら、パシッ!は私だけが捉えた音だったらしい。
    もちろん、視界に浮かんで消えたものも、私しか見ていない。
    以前より奮発したお供えのお花にびっくりしてくれたのだろうか。暑かったので、あまり考えず、歓迎のサインにちっちゃな打ち上げ花火を見せてくれたことにしておく。
    世の中、考えたってわからないことがたくさんあるのだ。

    20100805h

    ioWEB

    死にかけると早いのよ

    ― 「思い立つままに」から続く ―

    東海道の宿場町、島田は母親の故郷である。
    家族で車を飛ばして来たのは、祖母が亡くなったときが最後になった。1年後の命日のひと月ほど前に祖父もあの世へ逝ったのだが、そのときはいろいろな事情が絡み、わたしは妹と留守番で東京に残された。

    祖父母は昔にしては大恋愛で結ばれたとかで、まあ、だから、じいちゃんが命日のちょっと前に日当たりのよい縁側で居眠りするように逝ったのは、ばあちゃんが迎えに来たのだろうと皆が思ったようだ。わたしもそう思う。
    じいちゃんの葬儀に出られなかったわたしは、親に内緒で何度か母の故郷へ向かった。いろいろなオトナの事情があるから、独りでうろ覚えの道を辿ってお墓に会いに来ていたのだ。その最後のお参りから、気がつけば20数年ぶりなのである。

    20年も経てば、赤ん坊だってすっかりオトナになる。町が変わってしまうのも仕方がない。
    きれいだけど殺風景な駅前広場から真っ直ぐ伸びる大通りを、昔の東海道、現在の国道34号線に向かった。
    と、「わ、更地!」。

    20100805d

    たしか、いや、うろ覚えだから確かじゃないけれど、国道にぶつかる角にはスーパーがあったように思う。お参りの花を買おうと当てにしていたのに、何もなくなっちゃった。

    国道沿いは商店街になっていて、昔ながらの小さな店が軒を並べていた。小さな映画館もあった。それがやけにさっぱり整理され、通りは殺風景な雰囲気が漂っている。開発が進んだのだか見放されたのだか微妙な感じがしてくる。
    この通りにはもう一つ、小規模スーパーのユニーがあったはず。
    だったのが、「わ!」。
    ユニーであったはずのビルは看板もなく、グレーの廃墟に姿を変えていた。

    20100805e


    花が買えない。
    それだけじゃなくて、軒並み店がなくなっているのがショックだった。田舎が田舎らしくあってほしいなんて、よそ者の身勝手な落胆と分かっていても、もうちっと昔の面影に触れたかった。
    と、元ユニーがあったはずの反対側に「花」の看板が目に入る。

    サッシの戸を開けると、店のおばあちゃんがシキミの束を床に広げて選り分けている最中だった。
    花屋といっても華やかなお花屋さんとは違って、仏前・墓前用の花に限るって感じの店だ。

    「お墓参りのお花を……」

    小菊でも入れてもらえばいいかと思っていたのだが、朝一の客に機嫌よさげなおばあちゃんは、リンドウとか小さい向日葵とか、あるったけの花を薦めてくれる。店にあるのはせいぜい8種類ほどだったけど。

    「これ、可愛いでしょ。これも可愛いのよ~」

    『高くつきそう』
    スーパーで500円くらいの花束を見込んでいた身としてはドキドキするものがあった。
    そこへ、ルンルンおばあちゃんの殺し文句が飛んできた。

    「こんな可愛い人が持って行くんですもの!」

    綺麗と言われても(めったに言われないけど)心は動かない。でも、「可愛い」にはちと弱い。
    島田の駅に着いてからのショック続きを、極めつけの殺し文句が一瞬にして払拭してくれた。嬉しさ余って、お花をあれこれ選んでいるおばあちゃんの背中をパシッと叩きそうになったのを空振りでやめておいた。
    もうおばあちゃんにお任せするしかない。

    「この辺、ずいぶん変わっちゃいましたね」

    花束ができるのを待ちながら、わたしは言った。

    「そうなのよ、寂しいわね」
    「何だか殺風景になっちゃいましたよね」
    「そ、こんなこと言っちゃ何だけど、町は死にかけると早いものよ」

    死にかけると早い。
    花の値段以上に、その言葉にドキドキした。内緒話のように声をひそめたおばあちゃんの言い方も怖かった。
    でも、おばあちゃんのルンルンオーラは変わらず、可愛いわたしのために可愛い花束をつくってくれていた。

    ― 「歓迎のサイン」へ続く ―

    ioWEB

    思い立つままに

    にわかに「そうだ!」と思い立つ。
    どうして急に思いついて、その気になるのか。あれが不思議。
    でもって、思い立つままに動き始めたときのエネルギーの高まり。あれがまた気持ちよくて、いい感じなのである。

    とにかく思い立ち、翌朝6時前にそそくさと出発。東京駅に出てこだまに乗り、そのあと鈍行で約30分の目的地へ着いたのは8時半前だった。上出来!

    20100805a


    最後に来たのはいつだったろう。
    たぶん、この駅に降りるのは20数年ぶり、だと思う。

    子どもの頃は、電車を降りると、「臭~い」と顔をしかめて騒いだものだ。
    硫黄の臭いに似てなくもないがちょっと違う、田舎のニオイと思っていた。よーく嗅ぎ分けると材木の匂いが混じっている。近くにパルプ工場があるのだ。
    今も東海パルプの工場はあるけれど、いつからか、強烈な臭いが嗅げなくなった。
    鼻を押さえて「臭い、臭い」と騒いだくせに、それが薄れてしまうと、わざわざクンクンしてみたりして。それでも臭わないのが寂しかったりする。

    20100805b

    駅はすっかりきれいになっちまって、エスカレーターにエレベーターもある。田舎の小さな駅の面影はすっかりなくなっていた。
    駅前の広場もやけに広くて、きれいだけど何だか殺風景。嫌な予感がしてくるのであった。

    20100805c

    ― 「死にかけると早いのよ」 に続く ―

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    プロフィール

     葉月いお

    Author: 葉月いお
    オフィシャル基地<io日和
    ―魚の庭― Photo綴り
    極楽とんぼの「映画会」
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