
なーにしろ寝ずに行ってしまったもんで、寝ちゃうんじゃないかと観ていられる自信がなかったのだが、寝てる暇がない。
本日は昼日中から末廣亭に向かう。
昼の12時から夜の9時まで、昼の部・夜の部とおしで9時間。
夢丸さん、すみません。
徹夜明けだったもので、ちょっぴり舟を漕いでしまいました。
本場ブロードウェイでミュージカルを観ると、歌が始まるたびに時差ぼけが気持ちよくなって、夢見ごこちでゆらゆらしちゃう。ニューヨークの『オペラ座の怪人』なんか、さんざん寝ましたから。
歌が上手すぎると上質の子守唄になってしまうのだ。落語も同じ。
落語・漫才・曲芸・マジック・講談・俗曲、どれもこれもどっぷり面白い。
中でもマジックが始まると眠気が覚めちゃう。
プリンセス・テンコーのイリュージョンみたいな大仕掛けのマジックではなくて、よくある地味めのマジック。
どーして、ロープをちょきちょき切ってるのにロープの長さが変わらないのか?
目を凝らして見ているのにちっとも分からない。
テレビで観てる分には、夢中になるほどでもない廃れたマジックに映るかもしれない。それがライブだと、「おぉ! 何で何で?」と思わず声に出すほど魅入られてる。
本気で喜んで感動しちゃってる自分に、ちょっとびっくり。
そうそう、てん…、
てんどんじゃなくて、
てんぷらでもなくて、
てんしん丼でもなくて、
あれあれ、
てんしき!
「てんしき」という落語があるんです。
お寺の和尚さんが風邪を引いたんで、お医者さんに診てもらう。するとお医者さんが「てんしきはございますか?」と尋ねる。
和尚さんは「てんしき」が分からないのに、知ったかぶって「てんしきはございません」と言ってしまう。
で、小僧さんを呼んで、「てんしき」が何か探らせるお話。
この話、何度か聴いてる。少なくとも3回は聴いたことがあるはず。
なのに、「てんしき」って何だっけ?
ずーっと考えていて、話の後半になってやっとこ思い出した。
我ながら落語のネタ寄りな頭の出来具合に呆れてしまう。
「てんしき」って何か?
寄席に行かない人のために、リンクしておきましょう。
今日はご機嫌なので親切なのです。
では、おやすみなさい。
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