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芍薬の花に思う「だんだんと」

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スーパーで芍薬を見つけて、今、ウチには6本の芍薬がいる。
カリコリ食べたくなる蕾がだんだんと膨らんでくるのを見るのは楽しい。
早く花を見たい気持ちと、「だんだんと」の蕾の時期を楽しんでいたい気持ちと、どちらかというと私は蕾を見ていたいほう。

玄関に置いた芍薬はとうとう花になった。
大輪の花。

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運動会とか、入学式、卒業式、そういう学校行事でよく飾られている「紙の花」みたい。
……、というか、あの「紙の花」の原型は、芍薬(あるいは牡丹)なのではないか?
今さらだけど、誰が考えついて広まったのか分からないが、あの「紙の花」は大したものだと思う。
 
頭の中が「紙の花」に行ってしまうと、目の前の花の感触のイメージまでカサコソした微かな音がしてくる。
イメージの誤作動を払おうと、そーっと花に触れてみると、ああ、しっとり、柔らかい。
蕾の頃の薄いピンクの余韻が溶け込んだ白は、エレガントで、ただただ優しい。

私は優しい人ではない。
自分が優しくないのは分かっている。
で、優しいってどんな?
どういうことが優しいのか、どうすると優しい人になるのか、優しくない私にはよく分からない。
だから、ときどき、優しいについて考える。
「優しい」が具体的によく分からないけれど、今、咲いている白い芍薬の花に「優しい」を感じる。
どっしりしているのに重たくなくて、柔らかくて、ふんわり美しくて、「愛」を形にしたみたいな。
「愛」なんて言葉を出すと、「愛」は分かるのか?と言われそう。
ただ、私には「愛」のほうが分かる。
自分の中で、「愛」か「愛じゃない」かが分かる程度に。
 
優しいって、優しいって、どんな?
自分の中の問いかけには、早く答えを見つけたいものと、だんだんとじわじわ分かっていくのがいいものとがある。
私にとって「優しい」は、「だんだんと」のほう。
あっさりすぐに分かったら、もったいない気がする。

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io日和> <魚の庭> <ゼロ✦プラ


  

春の彼岸参り ~機嫌よく心地よく、ときに涙もろく~

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彼岸入り早々、浅草に墓参り。
父が逝って二回目の春にいる。
去年は上野に出て、桜が咲き始めた上野公園を散策したが、今年は浅草寺さんへ。
人混みに入るのは勇気がいるので、雷門の前を通って銀座線に乗って帰ればいいくらいの気持ちでいた。ところが、つい、ふらふらと、雷門から仲見世に入っていて、「もう引き返せないな、行くしかないな……」と御本堂に向かったのだ。
 
ときどき思う。
何もかもが、もう引き返せない。行くしかないのだと。
先へ、先へと生きるしかない。
と、ときどき大袈裟なことを思ってみたりして。
 
まあ、「人混みは勇気がいる」とか思いつつ、身体はすいすい人波をすり抜けていく。
長年の通学通勤で身に着けた感覚は身体が覚えている。
その感覚に乗っている心地よさは、自分に戻っているときの心地よさに通じている気がする。たぶん、そう。
 
雷門から仲見世を抜け、仁王門(宝蔵門)をくぐり御本堂へ。
お参りで賑わう人たちの後ろで、ご本尊さまに手を合わせ、くるり、来たほうを眺める。
ああ、すっかり、春の風。
 
本堂前の常香炉で、子どもの頃、よく、煙を浴びた。
「ほら、頭がよくなりますように。」
若かった母が、そう言って、私の頭にもうもうと上がる煙をかける。
不思議なのは、母との浅草寺の記憶はあるのに、父や祖父母との浅草での記憶の欠片がないこと。
私が憶えていないだけなのだろうが。
 
父が逝ってしまう前に、一緒に浅草へ来ればよかった。
泣き言じみたことを思うと、ちょっと泣きそうになる。

天気のよい、風がいい、ゆるい春の彼岸は、
機嫌よく心地よく、ときに涙もろく、なる。



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🐟魚の庭
  <大桜のシルエット
  <はぐれモクレン
  <梅爛漫
🌏いおろ
  <一本ぼっち
  <支援物資の件

  

ふとワーク

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<2009>

急に思い立って○○へ。
というのが、よくある。

ふと思い立ったときの「ふとワーク」は早い。

「急に思い立って熱海へ」は、9年前の今日。
泊まる所がすぐに見つかったので、「行こう!」と一泊してきた。

普段は出かけたがらない「オウチ派」のくせに、
ふと思い立ったときの「ふとワーク」は軽くて早いのだ。

「ふと、思い立って」に従って、
行ってみたり、やってみたりした結果が、
すごくよかったか?
というと、大正解!レベルのこともあれば、
よかったんじゃないかなあ……レベルのこともあり、
大失敗レベルで散々な目に遭った記憶はない。

そういえば、会社員を卒業しちゃったのも、
思い返すと、
「ふとワーク」が入っていたかも。

その後は、
大正解!レベルのこともあれば、
よかったんじゃないかなあ……レベルのこともあり、
大失敗レベルで散々な目に遭った記憶はない。

ただ、たぶん、
苦しんだり悩んだりという内なることは、
「ふとワーク」で動かなかったら、
きつくなっていたかもしれない、という気はする。
パラレル世界のことは、想像でしかないけれど、
そんな気がするということは、
辛い、痛いが苦手な自分にとっては、
「ふとワーク」大正解!ということなのだ。

もしかしたら、
「ふと」に従わなかった自分は、
あのとき無謀なことをしなくてよかった、
と思っているかもしれないが。
無謀をしなかった違うパラレル世界の自分は、
それを大正解!と思うのだろう。





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🐟 こんな夕焼けは、めったにない。
・・・<🍃 すごい夕焼け



🌎
九九の世界に入り込んだわたしは、ふと「自分は奇数だな」と思った。
本能的に奇数の気持ちなのだ。
「偶数では、ないな」と。
・・・<🌞 奇数の孤独





io日和> <魚の庭> <ゼロ✦プラ

  

トンネルを抜ける

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「あ……変わった」と思う朝がある。
今日が、それ。
何かが変わった、という感じを確かに感じる。
今日、わたしは元気になっている。

父が逝って10日。
トンネルを一つ、抜けたみたい。





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🌏2年前の今日の日記 <夏の扉
   

  

レイトショー、H列とI列は混んでるって言われたのに、貸し切り霊とショー?

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映画「君のまなざし」のチケットをいただいたので、せっかくだからとレイトショーで観ることにした。
チケットカウンターで席を指定してもらうときに、「この辺で」と、座席の前方と後方を分断する通路を前にした列を指さすと、
「あ、その列は混んでるんです」
係のおねえさんが言うではないか。
「え! 混んでるんですか?」
映画館に向かう前から、私と友達の二人貸し切り状態なのではないかと予想していたので、ほっとしたのと驚きで思わず声を上げてしまった。
「今日はH列とI列が混んでいて、あとは空いているんですが」
「えええ!?」
前方後方を分断する通路の前と後ろの列が混んでいる。そう聞いて、すごくほっとしている自分がいた。
怖がっているつもりはなかったのに。
「Lの中央二席はいかがですか?」
勧められたのは、場内ほぼ真ん中の二席。
「じゃあ、そこにします」
指定席券をもらって、開場を待った。

上映10分前の案内とともに、私たち二人は一番に中へ。
混んでると聞いたH列とI列に、どんな人たちが来るのか楽しみでもあった。
「信者さんかなあ♪」なんて調子で、友達が持ち込みしたポップコーンをつまみながら予告作品を観る。
そうこうするうちに、「劇場マナーCM」も「NO MORE 映画泥棒」も終わり、本格的に場内が暗くなって映画が始まった。

混んでるって言ったよね?
H列とI列のお客さんは、どうした?

予感はあった。
貸し切り状態で、場内中央に招かれたのだと思った。
理由はわからん。

作品を観ながら時折、H列とI列を薄目で見てみたり、顔を反らして横目でチラ見してみたり。
「見えないけど、来てるんだよ、きっと」
そう言う友達と同じ思いで、映画のストーリーに入り込んでいった。

「トイレ~」
ポップコーンと一緒に、特大に見えるラージサイズのコーラを持ち込んだ友達が「トイレ」て……。
一人で行くのは嫌だろうしと、一緒に席を立った。
「一人で残るのも嫌でしょ?」
言われてみれば、それもそう。

結局、最後まで二人貸し切りの「君のまなざし」。
ラストのほうは、スピリチュアル的な癒しに持っていかれたようで、ハートのあたりがじわ~んとした。

0時過ぎの上映終了。
出口扉にいた係の人に、
「わたしたちだけだったんですよね?」
と訊いて、
「他のお客さまはもう出られました」
そう言われても嫌なので、訊かずに劇場をあとにした。

帰路の車の中で、
「I列が空いてるからって移らなくてよかったね」
鼻から席を移る気はなかったけれど、作品を観れば、友達の言ってることが納得できるだろう。


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🍵6年前の今日の日記 <月替わり、やる気変わり
  8年前の今日の日記 <三年寝て太郎
  11年前の今日の日記 <>気分快晴、お気楽さん
  

プロフィール

 葉月いお

Author: 葉月いお
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―魚の庭― Photo綴り
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